よみかき勘定

読んだり見たり行ったり来たりしたことを綴ります

【読書】社会学ってあるのは知ってるけども、っていう方に。|社会学入門

4月から大学院に入ったというのにその4月に仕事を辞め、7月から大規模イベントのお仕事に丁稚奉公で行き始めたら二拠点生活で継続するほど赤字が発覚して大焦りの40代未婚契約社員です。どうもどうも。

 

二拠点生活ならまだしも大学院への通学等々もあり、文字通り「時間もお金もやりくり下手」を感じる毎日。ご利用は計画的に、というサラリーマン金融のコピーが目にしみる。この契約のお仕事、夏休みが2日も付いてきたので。何年かぶりの「夏季休暇」を過ごしております。なんだか新鮮。

 

その夏休みに図書館に来て目についたのがこの1冊。

 

社会学入門

社会学入門

 

 

社会学自体は断片的に本を読んだりしていたんですが「社会学」全体をみるということ自体がなかったので、各カテゴリとそれぞれの傾向が知られてとてもよくわかりました。

 

印象に残ってたのが以下いくつか

・不確実性を含んだことを敢えて「成功する」と宣言することによって、資金や人材を集めないことには、研究開発はおぼつかない。こうした「予言」をいかに信じさせ、予言の自己成就に繋げていくかが研究者の腕の見せどころになる。(山中伸弥氏のiPS細胞研究室を作るに至る行動について)

・家父長制はジェンダー差別を正当化したり作り出したり数する権力的な仕組みとして「想定された」概念である。(※敢えて言いますが私は上野千鶴子ファンです)

社会関係資本(R・D・パットナム):個人と個人をとり結ぶ「社会関係」が、集団全体もしくは社会全体に利益をもたらしたりもたらさなかったりする。

 

手元に一冊置いておこうかなあ。

これから社会学をお勉強される方、特に学生さんにオススメです。

 

【読書】大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる|高橋伸夫

「大学4年間が10時間でざっと学べる」シリーズ。

この春から経営学修士の大学院コースに通い始めたものの、フレームワークも財務諸表も全くわからず焦った上で手に取りました。

こういった行為を「泥縄」って言うんですよね、きっと。

大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる

大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる

 

本を開くと左半分が解説、右半分が図解でとてもわかりやすく、とっつきやすい内容です。大学4年間が、と言うのは多少誇張も入っているかと思いますが、経営学の入門編としてここから深く入っていけたらいいのではないかと。

 

読み進めるうちに気になったのが、この著書の先生のシニカルな物言い。

 

・「(NIH症候群が)世界中の研究者が誤解して引用しています」(論文ちゃんと読め的な発言) 

・「この現象は日本では発生しませんでしたが、多分、一般化するのは難しいでしょうねぇ。この程度のイノベーションを「破壊的」と訳すのもねぇ」

 

と、授業中のこぼれ発言のようなものがそのまま記載されてます。エディターさんもよく許したな。

 

そして、あとがきが秀逸でした。

本書を読み終えた読者は、どこか自虐的な雰囲気がただようことに気が付いたはずです。

 

自虐的に感じるのは、経営学の理論やモデルが、常にビジネスので世界やデータで検証され、修正されたり、否定されたりしていることを正直に紹介しているからです。しかし、そこにこそ進歩の芽があり、正しい理論やモデルの生まれる可能性があります。いち経営学者として、「今では科学的に否定されています」と書けることは、誇りに思いこそすれ、恥ずかしいこととは決して思いません。経営学はサイエンスなのです。それが大学の経営学です。

 

この経営学はサイエンスなのです」の一説を読んだだけでも、一読の価値があったなと思います。10時間どころか1時間でざっくり読めますので、興味あったけど結局とっつけなさそうで手に出してないかた、よかったらお手にとってみてみてくださいませ。

 

この高橋先生のこちらの本も、機会があったら読んでみたいと思います。

経営学で考える

経営学で考える

 

 

 

【読書】イスラーム化する社会 | 大川玲子

イスラームについて

911やISなどの影響で、あまりいい印象をお持ちでない方も多いし(むしろ北朝鮮と同じくらいの勢いで)独裁的、禁欲的なイメージが強いイスラーム教かと思います。

 

ただ、私は偶然にも「元夫がモロッコ人で、ムスリムだった」という友人がいて、彼女がISなど話題にも上がっていなかった6年ほど前、内輪の勉強会の時に「結婚していた時は意識しなかったけど、改めてイスラーム教について知りたいと思って」とイスラームの教義や生活について勉強したことがありました。実際に夫の実家に行った際の体験を話してくれてから、イスラームについての見方がずいぶん変わったこともあり、またISなどの事象が発生した現在、イスラームを取り巻く世界については気になっていたので手に取った1冊。

イスラーム化する世界 (平凡社新書682)

イスラーム化する世界 (平凡社新書682)

 

中東でムハンマドが教えを説き、現在では世界の1/3ほどを占めるほどになったイスラーム教徒。とても意外なのが、そんな砂漠地帯で生まれた教えが、風土を超えて土着の宗教から改宗させるまでのインパクトがあるということ。それだけ、土地や気候に不遇の人の弱者が救われる、大衆のための宗教なのかもしれません。

イスラームの教義について

もともと友人から聞いていたイスラーム教の内容で印象に残っていたのが以下のもの。(相違があったらごめんなさい)

・(教義に背く)罪を犯したのであれば、それを自分のできる範囲で償いなさい

・貧しく、償いができないのであれば、もっと貧しいものを救いなさい

・貧しいものを償うことができなければ、施しを受けなさい

・夫は妻を満足させ、妻は夫を満足させることに努めなさい

人間とは弱く流されやすい生き物なので、罪は犯してしまうもの。それを前提に、その罪を償うこと、お互いによりよく生きるために努力しなさい、という教義の内容に感じました。

前述の彼女が旦那さんのモロッコの実家に出向いた際、旦那さんは皆昼間仕事に出かけてしまい、女性達だけが残ったリビングでモロッコ語は全くわからなかったものの、「男性達は昼間一生懸命仕事してて私たちは家にいる。とても楽させてもらってる」「幸せよねえ」的な雰囲気だったと。ムスリマはヒジャブや全身を覆う服装で生活が不便ではないのか、女性の自立と自由を奪ってないかと思っていたのですが、異教徒である友人にヒジャブ被せてくれたりとか、家族を大切にするイスラーム教義前提の生活ではありますが、すごく穏やかで幸せそうなイメージが伝わりました。

そんな話を聞いていたので、原理主義や一夫多妻制だけが強調されて報道されるのはなんだかなあと。

 

イスラームジェンダー、政治

この本の中では近代のイスラームについて、それぞれの活動家や、現在進行形のイスラーム教についての研究やそれについての提言を紹介しています。

意外だったのが、ジェンダーについて提言している女性がいること。

アフリカ系アメリカ人で、不遇の少女時代を経てアメリカ国内でのイスラーム教の中でも地位を得たアミーナ・ワドゥード。

もともとイスラーム教自体が女性の肌を露出させない、家庭に入っていることを推奨するイメージがあったため、ジェンダー的解釈を提議する存在が発生すること自体がとても意外でした。彼女のクルアーンの解釈はとても興味深く、イスラームの中でも賛否両論あるようですが、それでもこの多様化の時代の中で、柔軟に生き残っていく宗教としては必要なことではないかなと。

 

この本の中で紹介されていたムスリム専用SNSなど、宗教としては閉鎖性が高いと思われてしまいがちなイスラム教ですが、それでもそれぞれが置かれた立場から相談できたりする交流の場があったり、教えに対してそれぞれが向き合う環境があるというのもこの宗教の特徴かもしれません。(以下は本で紹介されていたSNSではありませんが)

forbesjapan.com

でもこれってさー、日本で仏教神道についてのSNSとかある?

みんな御朱印もらいに全国各地神社仏閣に向かうけど「うちは臨済宗で彼の家は浄土真宗なんです」とか、「地域によって玉ぐしの扱いが違うのに、全国統一にするのはおかしい」とかSNSで相談ってある?ムスリムムスリマの場合には絶対数も置かれている立場も違うので、またそこは違うお話でしょうが、よくあるのは彼氏・彼女が〇〇学会なので結婚どうしようかだよなー、なんて思うと、その国民性が見えてくるなー、なんて思ってしまう。

 ムスリムムスリマの場合には絶対数も置かれている立場も違うので、またそこは違うお話かと思いますが、日本に住んで生活していると、なかなか友人にムスリムムスリマがいるという方も多くないかと思います。それが誤解を生む一つではないのかなと。

ムスリムムスリマも「ワイルドムスリム」って自称しちゃうような、日本の仏教徒的にそんなに熱心じゃない子達も多いし、メジャーとは思われているキリスト教よりも大きく拡大している宗教についてもうちょっと知っておいたほうがいいのかもとは考えます。

特に「世界のどこかでISに遭遇してもクルアーンの一説唱えたら大丈夫」的なネットのトンデモ知識真に受けたまま海外に出かけてしまわぬように、イスラーム教がもっと理解されたらなと思います。

 

【読書】統計で見る現代日本|統計学が日本を救う(西内啓)

この春から大学院で経営学を学ぶことになりまして。

 

もうちょっと、苦手な数字分野に対しての考え方とか養わないとな、と思って読んだ1冊。新書なのであまり厚くもなく、またわかりやすい解説で一気に読めます。

コンテンツとしては以下の通り。

 

1.統計学が導く少子高齢化の事実

2.貧困との戦いとしての社会保障

3.医療を受ける患者とコストを負担する私たち

4.経済成長を実現するために今できること

 

この本のタイトルで言われている通り、「日本を救う」というのは、「感情論だけでなくて実際の数字から見える現実を見つめ直そうぜ」 というものでして、現状のデータから読み解く現時点で立てられる対策、考えられる是正などが書かれています。

1.統計学が導く少子高齢化の事実

以前「2100年、人口3分の1の日本」でも紹介した少子高齢化、1970年代には「子供減らせ」という政府からの見解が出て、ちょうど人生ボーナス時期の団塊ジュニアの出産の可能性が高かった1990年代、実際に少子化が問題になり始めたときの政府の「エンジェルプラン」が大幅に稼働しないまま2010年代に突入し、「保育園落ちた、日本死ね」が発生するという現状の背景まで、この50年の推移を数字とその政治背景を見るだけでも政策としては機を逃した、としか言いようがないのが実情、ということがよくわかりました。

この部分で、日本という国の構造と政策を担う人たちの危機感のなさがちょっと伺えるというか。

 

yomikaki.hateblo.jp

 

2.貧困との戦いとしての社会保障

「犯罪者を収容して懲役をさせるコストよりも、生活保護で生活されたほうがコストが安い」という事実。生活保護を発生させない、幼い頃からの教育や援助などが将来への対策になるという内容です。

貧困のスパイラルはやっぱり重症で、それがわかっているのであれば社会で何かしらの対策は立てられるのではと思っています。西原理恵子さんではないけれども「貧乏は治る病気になった」時代になっているはず。

 

3.医療を受ける患者とコストを負担する私たち

びびったのが「高齢者の1年生存年数を延ばすのに薬剤の公的負担として4,000万円〜7,000万円使っていることになる」(結構端折って書いてますので、気になる方は本読んでください)という部分。危険な思想になりそうなので、この本の中でもこの件についての是非は言及されていませんが、データを切り取って考えるとそういう部分も見えてきて、いろいろかんがえてしまう。

夕張市医療崩壊高齢者の病気が少なくなったというTEDxの例のアレ思い出しました。

logmi.jp

 

4.経済成長を実現するために今できること

「人口が減少すると経済が発展しない」思ってました思ってました。

ですがこの本の中では、「健康寿命高齢化に伴う高齢者の雇用・リタイア前の雇用延長」「現在働きに出ていない層の経済的参加」することでまだ日本のGDPは挙げられる可能性がある、これだけの人手不足なら潜在労働力を市場にリリースすべき、という内容です。

GDPが上る必要あるの?って思ってました思ってました。

現状の経済力であったり生活水準を守るのにはやっぱり必要で、現状のGDP(とはいえ指針の一つではありますが)を維持することで、国民の健康と安全が守られるっていう相乗効果。先述した「貧困」の部分でも触れられていましたが、国民が健康であることで生産性が伸び、犯罪を起こりにくくなる、という点でもGDPの維持が必要なんだと、この本で学びました。これだけ豊かに生活していると、ネガティブな想像力も欠けてきますね・・・

 

統計学」とつくと膨大な数字を想像してちょっと途方に暮れそうですが、こうして解説をしてもらえるといろいろな見方ができて面白い、ということをこの1冊から教えてもらいました。

いろいろとほかのも読んでみよう。

【読書】思いもよらぬ知恵を授かる|創造の方法学

まちづくりの狂犬、木下斉さんが「今ならKindleでやすいですよー」とご紹介されていてつい書籍を購入した1冊(本末転倒)

 

実際、どういったジャンルの本かは全然知らずにアマゾンのレビュー読んで購入決めてしまいました。ほら、アマゾンのサービスが開始される前に刊行されている本なら「瞬間1位」キャンペーンとかないし。

 

著者は戦中に大学で学び、戦後に社会運動の活動に関わった上でスタンフォードへ留学したという、当時でも「亜流」な流れの学者さんのようで、日本では当時確立していなかった方法論を学び、日本に持ち帰った第一人者。

 

本の中で気になった部分を幾つか紹介します。

 

日本とアメリカとの、大学・レポートの違い

冒頭の部分なので、本文の内容につながるイントロダクションですが、日本とアメリカの大学で学習意欲の違いとレポートの充実度の違いが書かれています。

アメリカの大学ではいつでもどこでも学生が読書している、レポートの書き方が「記録的」なのが「方法論」なのかの違いがある、というところが35年も経過していても差が縮まらないところになんだか深い闇を感じました。

 

「原因」→「結果」が立証されたら、「結果」が「原因」となる

文章の中に何回か繰り返し3つの手順が表現されていますが

(1)変数を確定し

(2)因果関係を明らかにし

(3)複数の事例を比較する

という方法で抽象を具現化する、「見えていない」ものを「見える化」することで量や室を測りそこから方法論を立証させるというもの。

 

哲学にしても社会科学にしても、文章だけでは伝わりにくいものを量的・質的に表すことで「事実」が見えてくる、ただ、そこに調査し分析する人間の「意図」がある場合もあると思うので、そこは内容と導入、結果についての洞察がいるんだろうなー、と思ってしまうのです。

 

とは言え「それ」と「それ以外」といった概念があり、それぞれを具象化することで見えてくる事実もたくさんあるということを改めて学んだのでした。

 

途中、理解が進まず繰り返し読み直した部分もありますが、全体的にとてもわかりやすく、新書の厚さなのでさらりと読み切れます。社会科学関係受講されてて、これからレポート書く学生さんにはいい参考図書になると思います。ご興味沸かれたかたはぜひ。

 

創造の方法学 (講談社現代新書)

創造の方法学 (講談社現代新書)

 

 

【読書】ビットコインておいしいの?って思って買った | フィンテック

ブロックチェーン熱い!

って数年目にはしていたんですが全く意味がわからず、また周辺でブロックチェーンのネットワークビジネスまで発生しており(笑)君子危うきに近づかず、で避けて通っていた仮想通貨とネット金融。

 よく考えたらインターネットバンキング多用するようになり、カード決済でほぼ済ませるようになって来ていたので、そろそろちゃんと基礎を理解しておかないと、と思って平易な入門本を選んで読んでみました。

フィンテック (日経文庫)

フィンテック (日経文庫)

 

 「上司や社長に「お前、ブロックチェーンって知ってる?」って言われたときに説明できる内容を記してあります」としてあるとおり、フィンテックと言われるインターネットを利用した金融改革の歴史から現在使われている技術、その背景にあるイノベーションのジレンマディープラーニングによる解析まで書かれており、最近人気のロボットアドバイザーによる投資管理のメリットデメリットも記載されていました。

 

私自身もインターネットによる金融の恩恵にはあやかっているものの、全然使いこなせていない状態ですが、この本にかかれているアグリゲーション(Money FowordやManey Treeに代表される一括口座管理)は本当に便利だし、これらが活用されることでもっと世の中で動くお金が銀行に支配されるものではなくなるんじゃないかと期待しています。

 

ただ、これらはインターネットという、いちおう性善説が働く共同プラットホームで窓口や政府が健全に動いている、という「集団の希望」に即して動いているだけなので、AIの暴走とか、ネットの混乱が発生したときにはどうなるものかと不安になりますが、結局その先にいるのは人なので、破綻するなら、それはときはその時ってことなのかなあと。んじゃ不安抱えてても同じだな。

 

フィンテックとは関係ないけども、お金と銀行に関しては、ミヒャエル・エンデの著書「エンデの遺言」をぜひご一読頂きたいです。

エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫)

エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫)

 

 

【読書】雇用形態のUX化 | ALLIANCE 人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用

「自社の購読必須図書として使用している」という企業CEOさんの発言をFacebookで見つけ、早速読んでみました。

ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用

ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用

 

第一刷が2015年7月で、アメリカで発行されたあとに日本語訳として出版されていると考えると約二年ほど経過しているものなので、現在の時流から外れる部分もあるのかも〜なんて考えつつ、

・会社と個人との「パートナーシップ」という形が日本の雇用形態に馴染むんだろうか

・終身雇用制がまだまだ浸透している(特に大企業)日本でどれだけ受け入れられる内容なんだろうか

という疑問点が解消できるかどうかをテーマに読み進めました。

 

当初、パートナーシップとして企業と個人をつなぐ考え方の内容かと思いきや、企業の組織を生成するための形態、「ローテーション型」「変革型」「基盤型」がそれぞれ存在し、それぞれの成長に合わせてポジションを確保していく、という考え方で、どちらかというと企業主導の内容でした。

 

かと言って利益追従ということではなく、企業が個人の能力を最大限に発揮してもらうプラットホームを作り、その個人が卒業しても、企業とのつながりを大事に次の職に展開していってもらうというもの。緩やかなつながりを保ち、それぞれが社会に出て利用できる価値をお互いに保持する、という関係を保つというものでした。

 

成長過程にある企業は企業理念を貫く、会社の利害と個人の利害が全く一致し、人生が企業ミッションであるCEOとは別に、金額で動くスタッフがいるわけです。

そのスタッフに、企業から与えられた仕事を通じて成長し、言い方は悪いのですが、生涯企業の良きパートナーとして存在してもらう、「別れても友達関係の元夫婦」みたいな存在であれ、というのがこの本の趣旨でした。

 

ちょっと思っていた内容とは違いましたが、そういった金額で動くスタッフとのリレーションシップをどのように築くか、幹部候補になってもらうためにどのようなストーリーを描くか、という内容が書かれていたので、組織づくりに悩むスタートアップ企業さんは一読の価値ありかも。

 

そうやって緩やかに、フラットにつながっていく「垂直統制から、水平協業へ」という価値を提供するという本がもう一冊。

こちらも企業や働き方、を考える際にお客に立つんじゃないかと。良ければ合わせてお読みください。