【読書】縁の切り方|中川淳一郎
案外、大事な人は多くない
ということを再認識させられる1冊でした。
実は先に
この本をamazonにて注文していたものの、送り先をなぜか実家にしてしまっていたために中川氏の1冊を読みたくてふらりと入った本屋&コンビニの複合店で購入。一緒に買った本が佐藤優の「超したたか勉強術」なのでこの辺りで私の人生のブレっぷりに対する焦りがご理解いただける方もいるかと思います。
とにかく変な人と縁が多い方は読んでおく方がいい。
私も身に覚えがあります。一時期どう考えてもおかしな人たちが周りに多かった時期があって、例えば
・言いがかりをつけられてこちらが払う義理もないものを買わされる
・謝る必要もない内容で謝罪を求められる
・「お前はいいよね、恵まれていて」的なことをぐちぐち言われる
本の中では実際に殺されてしまった2つの事件も引き合いに出して「出会いがなければ生まれなかった2つの不幸な事件」として、尼崎連続変死事件、筑後リサイクルショップ連続変死事件について記載していますが、これが極端な例かと思われるかもしれませんけども、これもあなたの隣人ですから。
ただ、人生において何度か有り得る人間関係の分岐点というのは、借金を申し込まれることかと思います。いや、金貸してくれって言ってくるような人が周りに多いという状況も大変に問題なのでそれに気がついた方がいいとも言います。ここで金言。
借金は縁の切れ目。貸すなら渡して忘れる勢いで。
これは私も親にも言われて守ってることではありますが、とはいえ人生いろいろあるもので、男に貸した金って絶対返ってこないし、「後から払う」って立て替えたお金も絶対に戻ってくることない、というのは経験上よく理解しておりまして、それでも高額を貸していた中川氏はすごいなあと思うのです。
いかに、「おかしい」人たちと縁を切るのか
中川氏の縁の切り方は
キレ芸
という究極な方法。
読んでいて途中「大切な人、お金を運んでくれる人以外の縁は正直不要」という極論が書かれていて、自分の身にも覚えがあるんだけどこういう言い切りをできる人は過去に人間関係で大きなショックがあった人、具体的にいうととても愛している人を、自分の責任ではないにしろ亡くした時に持つ感情に似ていて「あれ?」と引っかかるものがあったんですがそのくだりも本文には出てきます。
本文中、今、仕事をしている中でも身にしみて感じることの2文がありました。
「人は思いつきで物を言う」
「自分が重く受け止めた物に、他人はそこまで思い入れがない」
人の評価や采配で自分の生活レベルも人付き合いも変えられてしまう不安定なのが人生。その中で飄々と生きていけるように、自分の足元をきちんと見ていきたいなと再度認識した次第です。
中川さんはもともと優秀な方なので自分の経験と比較できるものではないですが、どうしても「いい人」寄りでいてしまう自分を戒めるためにも、時々振り返って読んでみたい1冊。
なんとなくこの本思い出した。
- 作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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