【読書】『美貌格差』『結局、女はキレイが勝ち。』
勝間和代「結局、女はキレイが勝ち。」
勝間さんが月1冊?もしかして3冊くらいのペースでガンガン本を出されていた時期の1冊。「断わる力」と同時期ぐらいじゃないかしら。
当時は「勝間さん、こんな領域まで来ちゃったか…」と思って手に取らなかったんだけども「読書で賢く生きる。」の対談で「勝間和代の本の中で一番出来がいい」と聞いてしまい、ついそのままアマゾンで購入。すんません、古本です。
で、こちらはどんな内容だったかというと
・女に生まれてんだから小綺麗にしろ
・服装も「女性しかできない」ふんわりパステルカラーとか
・セミロングでクルクルするだけで印象変わるからまずはやってみろ
・化粧を侮るな
・でも美容費は給料の5%で止めておくべき
・結婚は出産のリスクも考えて35歳までにしろ
・資産も結婚もリスクマネジメントだ
・専業主婦なんてありえない、絶対仕事辞めんな
といった、勝間さんのビジネス本の中で繰り返し言われている内容の女子的な内容にフォーカスしたものを格言的に右ページへ、左手ページへその解説、といった3分で読める類のもの。
ただ、今となっては「立ち読みでもいいからなんで読んでおかんかった、勝間パイセンが身を張った体験談を我々に伝えてくれてたのになんで手にしておかんかった」という猛省に襲われます。今だから気がつくこと。
ただ正論ばかりなので「ですよねですよね、パイセンのいうとおりにします」
なんて思ってましたが、実際にはやっぱり生まれ持った素材が大事で、ブサイクがちと小綺麗にしたところで生涯年収は数ポイントしか上がらない、ということを証明してくれている書籍がこちら
「美貌格差 生まれつき不平等の経済学」ダニエル・S・ハーメッシュ/望月衛 訳
実際に美しい人とそうでない人の収入格差とその社会的利権の話が出ているのですが、「ああ、やっぱりな」という結果と、それ以前に生まれる「美醜の差」の原因には特に触れていないので、立つステージが違うところでそのステージにどうやっても行くこともできないという大前提、これは教育だったり学歴だったりとも同じなのでは?という感想を抱いてしまうのでした。
んでもって美しさに左右される職業の方は売春婦、弁護士、政治家、会社の重役、という人たちだと。意外に、「人に見られる職業」のモデルであったり俳優であったり、というところが比較対象として出ていないのが面白いな、なんて思っちゃったりしましたがショービジネスは比較しても均質な結果は得られようがないか…
「やっぱり美形の方が生きてくには得なんだぜ。でもそんな事実わかってたけどこれで明確になったから、あきらめもつくよな!とりあえずブサイクでも頑張っていきてこうぜ!」的な応援をじんわり感じる1冊なので、職場における若くて可愛い女子に追い立てられて心が荒んできているお局的立場の女性はさらりと目を通されることをオススメします。熟読は不要だと思うのでオススメしない。
おっさん三人の対談、今部屋に積ん読になってる。はよ読みたい。