よみかき勘定

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【読書】女子学生さんが読むといいと思う|Sheという生き方

 R40になって気がつく「自分の価値観の持ち方」

図書館で何気なく、気晴らしの1冊として手に取りました。R40(アラウンド40)、2050年には日本の人口で一番多い世代になると言われている、団塊ジュニアの女性たちです。

 

帯には「女は考えなければ幸せになれない!」という言葉入りで、肩に力が入っている内容なイメージだったのですが、著者の嶋守さんが女子大教授ということもあり、これから卒業する学生に向けたエールといった、優しい(易しい)、柔らかい内容の1冊でした。

 

Sheという生き方

Sheという生き方

 

 

内容は3部構成になっています。

・海外で大学を卒業、就職し、現役キャリアウーマンとして結婚しているが子供がいないR40 

ダウン症の子供を育てているR40の子供との半生

・39歳から不妊治療を始めたR40

 

人生のは色々ですし、絵に描いたような順風満帆な大学卒業、恋愛、結婚、出産、職場復帰のセオリーを踏んでる人なんてそうそういません。かくいう自分も40歳超えてまで独身で転職してまで仕事続けてるなんて20代のOLの時には想像もしなかったし。だからこそ、自分で「何が幸せかを考えて」「自ら掴みに行く」のが大切、という内容を説いています。

特に私たちR40世代は女子をこじらせるどころか「自己実現できなかった」人生をこじらせている母との関係もこじらせ、同世代の仲間が多い代わりに敵も多いという暗く狭い道をどうにかくぐり抜けてきたロスジェネ世代。母や父、また職場でも認められずに自己評価の低い、素晴らしいキャリアの女性も散見される世代でもあり、仕事を続けてキャリアを勝ち取れたとしてもそうでなくても、結婚できたできないでも、「勝ち組」「負け組」なんてギャップが生じる世代です。

男女雇用機会均等法が生まれてからもまだまだ男性社会なまま。結局経済の舵取りをしているのは男性だし、その男性社会の中で組み込まれて仕事をしてきた私たちにとっては今の大卒就職組の女性は羨ましいくらい眩しいばかり。

 

だからこそ、納得できる「自分の幸せ」をわがままなくらい追求してほしい。

 

みんな自分ごとだけど、人に舵取り任せちゃうとそこで不満も不信も生まれるよね。自分の人生なので、できるだけ自分で自分の舵取りができるように先を見据えていきたいです。

 

なんか昨日の読書感想文に繋がる内容になってきたな。

yomikaki.hateblo.jp