よみかき勘定

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【読書】5円の価値|ビジネスマンのための「行動観察」入門

ども、落ちこぼれMBA生です。

私が通うMBAの学校は都市部にある関係もあるせいか、一部上場企業にお勤めの方ばっかりなんで10人もいないような零細企業にばかり勤めてた上に現在無職の自分にとって本当に肩身狭いんですが、そんな優秀な方々が企業や経営に向いているかっていうとそうでもねーな、と思うことは多々あります。っていう負け犬の遠吠え。早く会社員になりたい。

んで今日の本。

ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)

ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)

 

 ちょっと先の授業で使用するので読んでみました「ビジネスマンのための『行動観察』入門」。びっくりすることにアマゾンで中古が5円。発刊が2011年、2013年に5刷までいってるので売れた本なのでしょうけども、久しぶりにここまで値下がりしている新書も見たので「実はあんまり必要ないんじゃね?」と思いながもポチりました。

 

新書で、「入門」というところで私が大きく期待しすぎたのか、勘違いしたのか、正直そんなに時間かけて読む価値あるのかこれ...というくらい、マーケティングや調査のやり方が杜撰...。

冒頭からワーキングマザー調査で、質問の仕方が間違ってたとか、スーツを着て行ったので親しみを持ってもらえなかったとか、やらかした話からの反省から改善して被験者からの信頼を得て具体的な調査内容を提出できましたー、やったー!という内容で書かれてて流石に「その失敗この表現で書かないといけないのか...この本ずっとこんな調子なのか...」と疲れてしまう次第。そういうわかりやすい表記が「入門」なんですよね。はい。

そんな中でも、初見で役に立ちそうな内容としては以下。

 

人は「意味付けされた商品にストーリーを想像してその関連性で記憶に残す」ということ。商品が記憶に残ること自体、広告効果としては成功で、そのストーリーが自分にとって有益であったり「快い」ものであったりするとその商品が受け入れられやすいというのは理解していたものの、それに関するグラフも掲出されていて説得力のあるものでした。

 

  • ラベリング

これもストーリー性に関連する内容ですが、その内容を表す「タイトル」がその事象についた時点で理解が深まるというもの。人間って理解するのに(1)情報を集めて(2)整理して(3)自分の座標で比較して(4)結論を出す、という手法をとるかと思うのですが、その手間が(1)ラベリングから内容を理解して(2)結論を出す、という短縮ルートが取れるので短時間で理解されやすい、というメリットがあるかと思います。マーケティングだったり、商品を手に取ってもらう必要があるものなど、訴求時間が短いものに関してはこういった「ラベリング」が必要になるのでは。

また、巻末の結論として「PDCA設定してきちんと回していくこと」というような内容でした。まあよくある内容のよくある結論ではあるんですが、「行動観察」の本なので、、そのプラン(P)設定する際の調査をきちんと現場の声が聞こえる場所に入り込んで生の声を聞く、というところが「行動観察」なのかなと。

 

間違っても「入門」なので、正直イベント会社で導線調整してレイアウト決めることしてきた人とか、スーパーたデパートの店員さんもよくわかってる手法なんじゃないかな、と思うのであまり時間かけて読む本でもない気がします(私も時間かけてブログで紹介するまでもない本な気がする)

 

本末転倒ですが、お後がよろしいよーで。