よみかき勘定

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【読書】 とらわれない生き方 悩める日本女性のための人生指南書|ヤマザキマリ

今、これからの生き方を選びかねていて手に取った、というかKindleにて衝動購入。 

 

どんだけ焦ってんだわたし。

 

内容を読んでみると、冒頭が読者の方のお悩み相談コーナー集のような内容だったため「あ、しまった」と思ってましたが、読み進めると北海道出身の骨太な内容が続々続きます。

・自分の中にマザーを持て

・貧乏でいいか悪いかなんて自分の基準。人の言うことあてにするな。

・お金のむなしさや幸せをお金に頼ることの意味のなさ

・「自分がいるから大丈夫」と思えること

・自分に向き合うための、人に死ぬまで見せない「日記」を書く

・まるで自惚れな自己肯定は、自分で自分の面倒を見るサスティナビリティを持っているイタリア人

・人は基本的に自由。勝手にあきらめたり、とらわれたりせずに、自由に動いて下さい。

・男と女は違う生き物。平等を求めるから、男性のできないことが気になって不満が出る。

・男と女は明らかに分かち合えない部分があることを認めましょう。

・人間という平等はあっても、男女平等というのは基本的にないと思っている

・大人ぶる日本人男子、子供っぽさを隠さないイタリア男

・身近なことより社会現象といった遠くにあるものにまず気を向けるのが、男性という生物

・女の方がよっぽどしぶといから、男が威張ること自体、実は気にしなくていい

・日本の若い子たちを見ていると、石になりたいのか、と思う

・子供なんて欲しくなかったけど、できたときは「世の中の孤児を全部うちによこしてちょうだい」ってぐらい母性が目覚めた

・いい子育ては、まず親がよりよく生きるところから始まる

・子供を産むには、2つの覚悟が必要になる。子供を育てる覚悟と、それと同時に自分も幸せにする覚悟

・日記を使ってアウトプットして、自分とのコミュニケーションを図る

・日本人は面倒くさがりなんじゃないでしょうか。恋愛やセックスも面倒くさいからしなくなっていたり

・あなたの悩みはあなたしか解決できません。

・自分を人の目に映してみてはいけない。

 

結論:悩むんなら動け。でした。シンプル。

 

イタリアと日本との比較は文化圏の違いなどもあるんですべて参考になるわけではありませんが、自分の中に核となる『マザー』を持つ、という視点は素敵だなあと。

早速自分でもやってみたいと思います。

また、異文化が交流する中で成熟していく社会、という内容も印象的でした。

日本はほぼ「鎖国」の状態が続き、現在も海外からの出稼ぎ・観光客など異文化交流、受け入れができる状況があっても、共存しているのは一部です。

著者のヤマザキマリさんから見て「成熟した」イタリア社会と、未成熟な日本社会は異文化の受け入れと消化ができているかどうかなのかな、という気もしています。

 

…思ったんだけど、「いつまで女子でいるつもりだ問題」と同様に、「日本人男子」とか「男子たる者」っていくつになっても使うよね…

 

銀の匙」「鋼の錬金術師」の著者の荒川弘さんも同じように北海道出身の女性で漫画家、今仕事を一緒にしているスタッフの若い女性も北海道出身で、同様に腹が据わっててがんがん働く子なので、あの広大な土地が生み出すのは美味しい乳製品とジャガイモだけじゃないんだな、とつくづく感じている毎日です。