よみかき勘定

読んだり見たり行ったり来たりしたことを綴ります

【読書】読書の幅が一気に広がる良書紹介本「人生の教養が身につく名言集(出口治明/三笠書房)」

やっとはてなCRMが通常に戻ってブログが書ける…何だったんだあれ。

 

どうも、経済学が身につけられなかったMBAホルダーです。どうもどうも。

年収40%UPの転職も果たし、引っ越しまでして環境も変わって色々落ち着いてきたところでやっと読書も楽しめる時間が作れるようになってきました。

Kindle Unlimitedのキャンペーンも開催中で久しぶりに読んだ出口治明先生のライフネット時代のご著書。

 

人生の教養が身につく名言集―――「図太く」「賢く」「面白く」|出口治明 (三笠書房 電子書籍)

 

名言集は立ち読みでよく目にしたりするんですけども、どっかから引き抜いてきた言葉で書かれているので借りてきた猫がずらりと並んでいるなあ、なんてぼんやり思うことがほとんどでした。

 

出口先生のご著書は何冊か拝読していることもあり、ご本人が原著を読むこと、じっくり読むことを推奨されているので、なんとなく出口先生の「名言集」は手に取らずきてしまったものの、皆様御存知の通り「読めるものが少ないKindle Unlimmited」ではとても貴重で、期間限定キャンペーンでついてに取ってしまった次第。

 

皆さん考えること一緒みたいで、すでにamazonベストセラー1位です。

 

さて、皆さん御存知の通り日本国内での知の巨人として知られる出口先生の「名言集」さすがに大変読みやすい上に読み応えがあります。特に、出口さんのご経験をなぞりながらそれぞれの名言を著書のエピソードも踏まえてご紹介されている部分は、他の「名言集」では読めないよなあ、としみじみ感じました。出口さん、日本生命にお勤めのときから社内では有名人で、相当優秀な方として知られていたそう。そんな彼が左遷されたりしても「多数派の一人」なんて言い切れるのもかなりな人格者だと感じるうえに、この「名言集」の最初の名言はダンテの「神曲・地獄篇」の一節

「この門をくぐるものは、一切の希望を捨てよ」。

これ京大の中に書いてあるのかあ…と思うと、もうその時点でそれに気づく、それに対して「えらいとこ来てしまった」と思う、というエピソードだけでもその賢さと観点の違いを思い知らされます。

 

それ以外の名言も、出口先生の人生になぞらえてご紹介されている点などが人生に寄り添ってくれる本を探す目安になる上に、その著書、著者のエピソードまでが書かれているためご紹介されている本は余すことなく全部読みたくなるほど。このところインプットが偏っている、足りてないなあ、と思う人にはぜひ一度読んでもらいたくなる本です。

 

とてもさっくりと読み終わりましたがその分たくさんの宿題を出された気持ちになりました。

 

出口先生が2020年秋に病気療養に入られてからなかなか表に出てこられていないのでとても心配です。ご快復に向かわれていることを願って。

 

今日買った本。

 

年末年始の休みは岸政彦氏編の「東京の生活史」を買ってダラダラ読もうと思ってたんだけども、まあ、そのお楽しみはまたあとでも良いかなと。まずはハーディス読むのたのしみ。