よみかき勘定

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【読書】ビットコインておいしいの?って思って買った | フィンテック

ブロックチェーン熱い!

って数年目にはしていたんですが全く意味がわからず、また周辺でブロックチェーンのネットワークビジネスまで発生しており(笑)君子危うきに近づかず、で避けて通っていた仮想通貨とネット金融。

 よく考えたらインターネットバンキング多用するようになり、カード決済でほぼ済ませるようになって来ていたので、そろそろちゃんと基礎を理解しておかないと、と思って平易な入門本を選んで読んでみました。

フィンテック (日経文庫)

フィンテック (日経文庫)

 

 「上司や社長に「お前、ブロックチェーンって知ってる?」って言われたときに説明できる内容を記してあります」としてあるとおり、フィンテックと言われるインターネットを利用した金融改革の歴史から現在使われている技術、その背景にあるイノベーションのジレンマディープラーニングによる解析まで書かれており、最近人気のロボットアドバイザーによる投資管理のメリットデメリットも記載されていました。

 

私自身もインターネットによる金融の恩恵にはあやかっているものの、全然使いこなせていない状態ですが、この本にかかれているアグリゲーション(Money FowordやManey Treeに代表される一括口座管理)は本当に便利だし、これらが活用されることでもっと世の中で動くお金が銀行に支配されるものではなくなるんじゃないかと期待しています。

 

ただ、これらはインターネットという、いちおう性善説が働く共同プラットホームで窓口や政府が健全に動いている、という「集団の希望」に即して動いているだけなので、AIの暴走とか、ネットの混乱が発生したときにはどうなるものかと不安になりますが、結局その先にいるのは人なので、破綻するなら、それはときはその時ってことなのかなあと。んじゃ不安抱えてても同じだな。

 

フィンテックとは関係ないけども、お金と銀行に関しては、ミヒャエル・エンデの著書「エンデの遺言」をぜひご一読頂きたいです。

エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫)

エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫)