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よみかき勘定

読んだり見たり行ったり来たりしたことを綴ります

【読書】読書で賢く生きる。ビジネススキル探しを超えて|中川淳一郎 漆原直行 山本一郎

よみよみ かきかき

おはようございます。

先日「はよ読みたい」って言っていた1冊、やっと手にとって読み始め。

もともとこの本の上梓のきっかけとなったのは「ビジネス書ぶった斬りナイト」という2012年年のイベントからだったそうなのですが、私もそんなビジネス書の潮流に流されて自分を高みに持って行こうなんて野望を抱いていた衆愚の一人であったわけで、ものすご身につまされるわけです。読んだ読んだ勝間和代とか神田昌典とか本田直之とか。

 

ただ、どの人の著書読んでも、新しいビジネス作家の本を読んでも、だいたい書いてある内容が一緒で、どいつもこいつも「自己投資のためにちゃんと本買って読め」なんて言ってるのを鵜呑みにしてきちんと購入しては付箋貼って読書会に参加していたりしていたものの、自分の周囲でも、職業が立派な方からそうでない方まで、また人柄的に立派な方から別にそんなとりたてて書くこともなくね?っていう感じの方まで、ビジネス書を書いたり、一般の書店並べられたりし始めたりしていて、あれあれ?本って一般流通に乗せるのっていろいろ大変なんじゃないの?半自費出版みたいなもんで出してるのみんな?っていうビジネス書のカラクリとかも見えてきて、こんな私でもビジネス書離れし始めてたのが、上記の「ビジネス書ブッタ斬りナイト」が始まったあたりです。

 

私が気がつくくらいだから、多分相当に飽和状態だったんでしょうね。

ビジネス書出版界隈も、書評ブログも、セミナー講師も。

 

んで、そんな2012年に気がついて、ビジネス書や読書周辺の出来事で「気持ち悪っ!」って思った感情が当時と同じように蘇ってきたので、メモ程度にかきかき。

 

[感情その1]ビジネス書 読んでる人が気持ち悪い

読書会、何度か参加しましたよ。

いろんな方との交流も含めて、自分が求めている答えや共感が得られるのかなーと思って。なんですが。なんですけども。

私が参加したところも偏っているのかもしれませんが、本の読み合わせがほとんど。

例えば「この本のこのくだりは〜〜っていう本でも書かれていて」的な原典引用とか、実際の事例とか、そこから派生する世界の広がりを期待していったら

 

どいつもこいつも課題本しか読んでねえ。

自分がどこを読んで感動したとかこう思ったとか、感想しかねえ。

 

ビジネスマンの皆様、お時間ないのはわかりますよ。ええ、ええ、課題本に付箋貼るので精一杯ですよね。 でもそんなんだったらブログやTwitterに書いて共感してくれる人だけで話ししてればええのに、と思っちゃう。

先日も、以前ちょっと関わりのあった作家さんが参加されるという読書会に参加してきましたが、なんかあんまり変わってない。コミュニティが熟成されている感じがして、居心地悪く、交流会も参加せずそそくさと帰ってきました。

またしばらくこれ参加しねえな。

 

[感情その2]ビジネス書 書いてる人が気持ち悪い

2010年前後から知り合いが本を出されることが多く、まあ、お付き合いもあったりして購入したり出版記念パーティに行ったりすることもあったんですが、正直身内ばかりでご挨拶程度で帰ってきたことが多いです。

もちろん、いいご本もありますし、著者の方がきちんと意思をもって何冊も上梓されている方もいらっしゃいます。でも、「内容他で見たことあるから、これ世の中になくても別にだれも困らなくね?」という本も実際あります。

 

じゃあなんで出版されるかというと

「ニーズがあるから出しましょう」という出版社と

「本をきっかけに営業の幅を広めたい」という作者。

買っちゃう人がいるから出版される。買ってくれるという人がいると思うから出版したい。そんあ微妙な欲のカラクリによって出版されるのがビジネス本なのだなあと。

 

実際、本を出した知人友人は全国での売り上げ動向と自分の手売りでいくらで売れるとか、増刷決まったら次の本が出るとか、いろいろなノルマをクリアしないといけなくててんてこ舞いでした。

この本にもある美崎栄一郎さん、存じ上げる限り、ご自身の著書の読書会にはよくいらっしゃってました。私もお会いしたことあります。特にご本人に興味がなかったので何か質問するとか、本についてお話を聞くとかまで至っておりませんが、読者から質問を受けながら、ニーズを探っているように拝見しました。

作家がマーケティングも営業も手がけるってことですね。

なんかそれ見た時、この本にもありましたが実務家がビジネス書を書いて専業になると現場を離れてしまうので要素が薄れる、初期作品の方が凝縮されているというご指摘はごもっともだなと。

 

んで、今のビジネス書の傾向としては、ますます短文章化、スローガン化してきていて、コンビニに置かれるような薄くて3分で読み終えそうな本がますます増えてきたというか。いわゆるアマゾンでも本買わないヤンキー層が、発泡酒と一緒にコンビニで買うっていうコンセプトな感じのものがますます増えて行くんではないかと。

ビジネス書古典の解説書を図解したもの、すでにコンビニに多いしね。

上流から下流へ、下流へ、要素を残しながら一般大衆にわかりやすいものが大量流通しているのを見ると、映画『プラダを着た悪魔』で、主人公が大量生産もののセーターをきていた時に、鬼上司から「あなたの着ているそのセーターのカラーは、一流ブランドが発表した3年前のカラーを焼き直して量産されるようになった色」的なことを言っていたのを思い出す。

 

この本自体は、それぞれの著書が自分の人生の下敷きにしてきた著書を紹介されているので、今何か本読みたいけど、誰かのオススメ聞きたいなー、という方にはオススメです。

あと、ビジネス書にハマってる方にも。

 

とはいえ私も多感な30代はどっぷりビジネス書漬けだったので、勝間和代さんの著書で人生を変えて今があります。そういった意味では大変ご恩のある1冊。