【読書】読書論それぞれ|「本を読む人だけが手にするもの」藤原和博・「ビジネスに効く最強の「読書」」出口治明
ちょうど読書が進まなかった時期に手に取った藤原和博さんの1冊「本を読む人だけが手にするもの」と、その後に本が読めるようになってきてからkindleで衝動買いした出口治明さんの「ビジネスに効く最強の「読書」」。
藤原和博さんは元中学校校長、出口会長は現在生命保険会社社長ということで二人のリーダーが書かれた読書論がとても対照的で印象的だったので並べて比較してみます。
読書に対する姿勢の違い
藤原は元校長先生だけあって、活用されていない図書室をどのようにしたらみんながもっと利用するようになるのか、考えて改革をされるほど読書が人に与える影響を感じていますが、出口会長は「人の成長は読書と旅」と明言されるとおり、人生において本の存在が切って切り離せない方。
藤原さんは「本を読むことで人に先んじることができる、複眼的視点で物事を捉えられる」と書かれているのに対し、出口会長は「人間の歴史はほぼ繰り返す。本、特に古典から得る知識は今の自分に役に立つ」とされています。
分野は近くても見ている方向が少し離れている感じ。
読書として手に取る本の違い
藤原さんはベストセラー小説からビジネス書まで巻末で50冊おすすめされてますが、出口会長はビジネス書はほぼなく歴史書が半分くらいを占めてます。さすが歴史オタク。
会長曰く「ビジネス書に書いてある内容はほぼ一緒」とのこと。まさに。。。
会長がおすすめされる本はほぼほぼ本屋さんで平積みで見たことがないので(ご本人の著書は平積みされておりますが。)新しい世界が開ける感じがして、わくわくします。
しかし、ダイヤ○ンド社やディ○カバリーの売り上げににどんだけ貢献したんでしょう、自分・・・・・
とはいえ藤原さんも小説から人の心の機微だったり経済の仕組み、知らない業界の内側を見ることができる、と経済小説などおすすめされていて、自分が手に取ったことのない分野でもあるし、最近小説も読まなくなっていたので、改めて読んでみようと思った次第。
読書論に関しては他にも何冊か読みましたが、出口会長と佐藤優さんの本が一番わかりやすかったのとエキサイティングだったなと感じてます。
ビジネスに効く最強の「読書」はほんとうにおすすめ。ぜひ手にとって見てください。
ついでに、出口会長の選ばれた50冊はこちら。
佐藤優さんの本は「したたか勉強法」も良かったんですが、「知の教室」は読み応えも有り、著書や著名人との対談、鼎談などもおもしろかったです。内容はロシア寄りですが。
知識があるってこんなに世界情勢がおもしろく感じられるものなんだなあ。
出口会長の読む50冊のご紹介が詳しく書かれているのがこちら。
藤原和博さんのホームページはこちら