【CSR】CSR 企業価値をどう高めるか|企業の社会的責任について
どうも。落ちこぼれMBA生(就活中)です。
面接行った先で予想していた以上に自分の人材としての価値の無さを思い知らされ翌日べっこり凹んで起き上がれないというなかなか近年ない経験をしました。こうしてみんな「働いたら負け」だと思っていくんだな...MBAなんて取ったところで経験なければおんなじなんだな...もう疲れたよパトラッシュ.....
そんな中でも卒業に向けて刻々と時間は迫り、授業も迫り、レポートの提出も迫って来ます。呼んでねーよ、お前なんて。
んで、先日の授業でCSRについて「企業はなんの特にもならないCSR活動をしているのか?」というお題が出まして。結論としては「経済活動を継続するためには利益が必要、その利益の追求の一環としてCSR(≒PR)」という、まあわかりきった内容っちゃそうなんですが、だいたい世の中に出ているCSRは企業ブランディングにどう利用するか、という内容がほとんどで
参考にしたこの本もまさにその通り。
実際、「企業の社会的責任」という点では継続して経営ができている時点で企業の存在自体が社会貢献でもあることもあり、またISOとかも含めて企業が生産や経済活動をしていく上で社会的な規格を遵守するなどという時点ですでに社会的責任は果たしているものの、その製品やサービスを世に放った後、どう「回収」するか、という点も含めて社会的責任、という意味で問われている印象があります。
以前京都議定書の時期に自動車メーカーなどが実践したCO2排出量に応じた熱帯雨林への植林など、まだまだCSRの果たす役割が明確でなかった際には割と抽象的(というか夢見がち)な活動が主だったという印象ですが、最近ではかなりショーアップされたPRに近いCSR活動が目立つ気がしています。広告代理店が上手いんでしょうね。
その一方、サプライヤーだったり、BtoBの企業などはまだまだ見せ方がうまくない...これとか何を訴えたいのかよくわからないものがあったりします。
こちらの本のように、は会社の中の人がCSR担当になっちゃった時にどう動くか、どう考えるかという指南書ではそのあたりがどうしてちぐはぐになっちゃうのかなども含めて開設されていますが、まー企業の皆様とっては死活問題でもなんでもないのでこういう部署の仕事っておざなりになるよね。
何でもかんでも○通とか○○堂入れたらいいとは思いませんが、彼らは演出のプロということで知恵を借りてもいいんじゃないかなー、とは思います。
2018.6.6. 追記
こんなブログも見つけたので、参考までに置いておきます。
【読書】ジョブの読み込み違いで幸せになる社会|ジョブ理論
「Job to be done」で話題のあの1冊です。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
- 作者: クレイトン M クリステンセン,タディホール,カレンディロン,デイビッド S ダンカン,依田光江
- 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
- 発売日: 2017/08/01
- メディア: 単行本
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よくビジネススクールで使われる「朝のミルクシェイク」の内容が記載されているあの本です。やっと読みました。著者は「イノベーションのジレンマ」を記されたクリステンセン先生。
あとがきには
・ニーズとは何か?
・ビジネスチャンスとなりうるジョブを見つけるには?
・膨大なマーケティングデータに溺れないよう気をつけるには?
・顧客中心の組織を作り上げるにはどうするか?
・顧客の印象に残るブランドを作るには?
という問いへの答えをこの本の中で用意している、と書かれている通りあらゆる「ジョブ」に関わる皆さんに対してのジョブの解答を導く方法を説かれております。
それぞれの章ごとに章のまとめ、リーダーへの問いが書かれていてとても実用的な1冊です。ご興味のある方はぜひぜひどうぞ。
で。(本題)
日本の企業に働く自分(今時点としては「働いていた」ですが)としては思うところが多く、これアメリカも同じだと思うのでちょっと吐き出しておくと、企業の中では「顧客のジョブ」が「上司や代表が考えるところの顧客のジョブ」、いわば「上司のためのジョブ設定」になりがちで、社内での認識を覆すのに数年かかった上に覆した時点で既にその市場がレッドオーシャンになってたなんてよくある話です。
「顧客の方を向いた内容でないと誰もが不幸になる」なんて誰もがわかっていますが結構景気のいい会社(無理しなくてもお金が入ってくるエネルギー系、不動産系など)は現場の頑張りが不要なので、上司の考えがジョブになるサラリーマンが多くなりがちでは。そこに対しての答えが出ていないので、その部分だけずっとモヤモヤしたまま読み流しておりました。
結局、自分が切羽詰まった時にしか本気の決断はできないんだけど、その時には既に思考停止に陥ってるか首が回らないかのどっちかなんで、正直そこに使命感感じずにさっさと転職してしまった方が身のためだ、ということを過去の自分に投げかけたい。ほんと引きずってでもリクルートエージェント連れて行きたい。
危機感を持つ、危機感を煽るのって大事だなあ、と、無職でのんびり暮らしている自分にも打ち返してあげたいような気分で毎日ぶつぶつと考えております。
【リンク】ハタチの姪っ子に教えたい|京大ナンバーワン教官が教える「勉強することのホント」の意味(現代ビジネス編集部)
どうも、落ちこぼれMBA生です。後期も1単位落としてました。くそう。
単位落とした原因はレポートの不完全だったので全く自覚の上ですが、二年目は学習をもっと味わいながら過ごしたいなあと思います。とはいえ卒論がやってくる・・・で、私の落ちぼれ話はどうでもいいんで。はい次。
ちょっと前に公開された、中学校で行われた兄弟ナンバーワン教官の講演です。
講演をされている瀧本教授は「僕は君たちに武器を配りたい」でよく知られた方と思います。
こちらの本も、一般の方にも大変わかりやすい内容になっているのでお勧めですが、上記リンク先の講演内容も中学生に向けて大変わかりやすい内容でした。
・資本主義と社会主義の違いについて
・AI化した社会で必要とされる職業
・今みなさんが学んでいることは「魔法」→進化の中で得られてきた「化学」と「技術」
・現在ある知識や技術を知った上で学習をしていくこと
・ナイチンゲールから見る数学と統計の重要さ
・日本国憲法は『いいとこどり』でできている憲法(ベアテ案について)
・聖徳太子の17条から見る「自ら伝統を作り出す」
中学生のみなさんに対して、教科書から学ぶことに絡めての講演で生徒の興味を引き、理解を得られるように話される内容でしたので、もし中学生以上のお子さんがいらっしゃるようだったらぜひお勧めいただきたい。
私も姪っ子に勧めたいけど、冷笑されそうだなあ・・・。
【別の話題】
ベアテ案の話題が出たので、ちょっと気になっていること。ここんとこのはてな村の荒っぷりはひどいですな。
この元記事の朝日で掲載されているように
「痴漢は日本に特有というわけではありません。中国や韓国、欧米でもあります。英国の社会学者アンソニー・ギデンズは、家父長制的な制度が衰退し、優位に立てなくなった男性の不安や無力感が、性加害やDVにつながっていると指摘しています。性加害やその根底にある男尊女卑的な考えは、多くの社会に共通する課題です。」
(大阪大学大学院教授 牟田和恵さん)
男性は無意識のうちに、自身が「被害者」となっていて、でも実際に性加害を受け、被害に遭っているのは女性、となると、対話しようにも前提がずれています。「前提がずれている」男性ときちんとした対話と、戦略、提案、交渉ができる女性になって欲しいし、自分もそうなりたいと改めて感じた次第でした。
あとね、男性も女性もみんな生まれてくるときは同じ。お母さんがお腹を痛めて生まれてきます。そのことを忘れて「自分が被害者だ」っていうことだけ主張するのは、やっぱり申し訳ないんじゃないかな、なんて思っています。自分の母にしても、その非難する相手のお母さんに対してもね。
そんなことを薄らぼんやり思う、2018年の国際女性デーでした。
【読書】負けないための戦略|自衛隊元最高幹部が教える経営学では学べない戦略の本質
ども、落ちこぼれMBA生です。
経営に付いて学んでいるので、だいたい講義のタイトルには「〜戦略」やら「〇〇のための戦略」やらと付いているわけなんですけども、「戦略」ってもともと戦争にどうやって勝つかっていう軍事用語だったわけで。
本当の軍事のプロに聞く「戦略とは何か」っていうものです。
たまたま知人がSNSでオススメしているのを見て「へー」と思って手に取った次第。その紹介した知人はアスリートへのサービスを提供している方だったので、アスリートにとっての「戦略」という部分で「休養」が重要だ、ということも含めてこの本を取り上げていらっしゃいました。
阪神大震災、東北大震災のような未曾有の災害の際にはやはり休養も惜しんで「人命救助」に向かわなければいけないが、2〜3週間経ったところで「ライフラインの復旧」「生活環境の整備」へシフトチェンジした際には、きちんと休養を取って人員のケアをする、より長期戦に備える戦略への切り替える、との内容でした。
実際の企業の「戦略」では、ガントチャートのスケジュールとにらめっこするためその「休養」もしくは休養によって保たれる「品質」について、意識して設定していないのでは?(週末など休日の管理まで企業の範疇じゃないというか)という点が気にかかりました。結局動かしてるのは生身の人間だしねー。
「絶対に負けない」ための戦略、それが自衛隊の戦略だと記載されているのが印象に残りました。それって、長く続いていって何があっても生きていかないといけない、人生も同じかも。
こっちはめいろまさんがKindleセールでオススメされていたので購入。
こちらも合わせて読んでみます。
【読書】歴史は繰り返さない|暴政
どうも、落ちこぼれMBA生です。
後記授業もやっと終わり、読書の時間が取れるようになってきたので本屋で立ち読みなんぞもしています。好きな本が適当にそれぞれ手にとって読めるなんてなんて極楽。
やっと読めた1冊「暴政」(ティモシー・スナイダー)
ちょうどトランプ政権が誕生した後に日本でも発売され、書評でも高く評価されていたので気になっていました。時期も時期の折だったので、読む前はアメリカの大統領の歴史についての本かと思ってました。ティモシー・スナイダー氏自身がナチスやホロコースト、スターリンあたりの研究者だったんですね。不勉強でした。
冒頭から気になった一文は、このブログのタイトルにも入れた「歴史は繰り返さない」でした「しかし、歴史から学ぶことは多くある。繰り返さないためにも、今こそ歴史から学ぶべきではないか」と。明らかに、意識されているとは感じました。
記載している内容は主にはそんなナチ政権下での第2次世界大戦でのものではありますが、ナチ党員ではなく、市民が何をしたのか、権力政権下においての集団心理とはどういうものかが書かれており、市民が隣人を敵と判断し、死に追い込むのは隣人であった、という事実でした。
・ユダヤ人の経営する店舗に印をつけることで市民は「敵」とみなし、利用をしなくなる、店舗に危害を加えるなど、その店自体が営業できなくなり、その場での生活が困難になる。
・隣人であったユダヤ人が消えていっても問題視しなくなる。
など。市民の愛国心がヒートアップするほど、象徴とされる「敵」への敵意や殺意も増し、彼らの命すら抹殺しても問題なくなるのでは、と感じられてしまう。トランプ政権へのアメリカを懸念して書かれた内容とはいえ、どうしても今の日本とも重なります。
人の感情というものは移ろい周りに感化されやすいもの。その人間の心理を知る読書として、またこの「暴政」で書かれた章を保管する内容として、以下の本が挙げられていました。
□ 存在の耐えられない軽さ(ミラン・クンデラ)
□ ここでは起こりえない(シンクレア・ルイ)
□ プロット・アゲインスト・アメリカ(フィリップ・ロス)
□ 政治と英語(ジョージ・オーウェルのエッセイ)
□ 反抗的人間(アルベール・カミュ)
□ 囚われの魂(チュスクワ・ミウォシュ)
□ 力なき者たちの力(ヴアーツラフ・ハヴェル)
□ 保守-リベラル-社会主義者で考えるには(レシェク・コワコフスキ)
□ 逆境を逆手に取る(ティモシー・ガートン・アッシュ)
□ 普通の人びとー第101警察予備大隊とポーランドでの最終的解決(クリストファー・ブラウニング)
□ 知識人の責任ーアルム、カミュ、アロンとフランスの20世紀(トニー・ジャッド)
□ 何一つ真実はなく何事もありうる(ピーター・ポマランツ ェブ)
1冊でも、時間作って読みたいなあ。
この「暴政」自体、トランプ政権に危機を感じた著者が、その前の著書「ブラックアース」を下敷きに書かれたそうです。本の装丁から、結構時間かかるかなと思いましたが思いの外読みやすく、1時間程度で読めると思いますので、是非一度手に取って見てください。
この本の下敷きになっている「ブラックアース」も読んでみたい。
- 作者: ティモシー・スナイダー,Timothy Snyder,池田年穂
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【読書】中曽根さんがなんですごかったのかがわかる。|池上彰が世界の知性に聞く どうなっている日本の経済、世界の危機
ども。経済学知識ゼロの落ちこぼれMBA生です。
少しでも経済の知識をつけようとば頑張ってるふりをするので精一杯ですが、そんな虎の皮の1冊。
池上彰が世界の知性に聞く どうなっている日本経済、世界の危機 (文春e-book)
- 作者: 池上彰
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2012年、2015年のインタビューと、書き下ろしの掲載です。
ピケティ先生の「親は選べない。格差の問題を解決するのは我々市民であって、世の中を良くすべきために努力し、最善を尽くすべきだ。私の本はそのために書いた。」という力強い言葉。ギリシャ破綻におけるドイツの立場が浮き彫りになったことを教えてくれたトッド氏。「日本的経営」について語る際、日本の重役達の汚職は個人利益からでなく会社の存続を望むための行動であるという欧米との比較を語られる岩井氏、中曽根さんの総理時代の実績、オイルショックの実際や、田中角栄の人の心を掴む様と細やかな心遣いを語る小長氏、「鉄は国家なり」が崩れていく様を見ながら支えて今井氏、プラザ合意の裏にあったことを語る大場氏、消費するためのデパートでなく、街やコミュニティまでを百貨店中心に考えていた堤氏、「失われた20年」を日本の外から見て語る八城氏、ネットアイドルだった塩爺の本業の詳細まで。今経済学を学びたい学生さんが読むとわかりやすいと思いますが、小泉政権があと3年続いたら、もっと日本は違う意味で変わっていたのかもしれない、と思うと本当に時勢の流れなんてわからないものだなあと感じるわけです。
ちょうど私が幼かった頃から20代に至る、政治経済なんて全く興味もなく関わりもないだろうと思っていた時期のことが、MBAで学び始めたおかげでうっすらとわかるようになってきて、今の20代の方が読むのに適した内容じゃないかなと思います。
何よりも面白かったのは、ピケティ先生がアメリカのMBAで学んだ際「数字遊びで机上の空論をしているようにしか見られない」と全否定してること。現状大学院でもハーバード、メロンカーネーギーなど名だたる米系のビジネススクールを卒業されいてるご立派な先生方からご教授受けてるのですが、なんだか違和感というか、どうにも馴染めなくてものすごしんどいのをそのまま表現してくださっていて、米系と欧州系では全然違うんだなと実感した次第。英国系の大学出身の先生の授業を受けた時にも感じたけれども、欧州(というかフランスが特に)はキリスト教の信条もあるけど、その前に大学で哲学を必ず学ぶので、それが下敷きにある気がしています。レヴィ・ストロースとかディケンズとかの単語出てきたの、その先生の授業の時だけだもんなあ。
そんなわけで自分もMBAには違和感を感じつつも、後期継続と相成りました。
さー、卒業できるかな。